チームフランス ~二人の師~

僕には二人の師匠がいる。

ここではA先輩、B先輩と呼ぶことにする。


A先輩は実直な人柄で、年上なのに全く偉ぶらない。

いつも周りを気遣い、きちんとした仕事をする。


B先輩はいわゆる天才型で、年下だけど尊敬に値する。

仕事のスピードがずば抜けていて、斬新な発想と確かな技術でバリバリ仕事をこなす。


初めの頃、二人の師匠がいて戸惑うこともあった。

どちらに合わせればいいのか迷っていた。


でも、最近は二人の師匠のやり方で、自分に合う方をその場に応じて選べるようになってきた。

A先輩のパンとB先輩のパンは、仕上がりが違う。

どっちにもいいところがある。

そのいいところを取り入れて、自分がさらに美味しいパンを作る。

先輩達もそれを願っているはずだ。


二人の先輩が口をそろえて言うことがある。


「きれいな仕事をしてください」


何度も言われてきた。

作業台の上を常に掃除しておく。

使い終わったビニールをたたむ。

粉汚れをこまめに拭き取る。

そういう一連の動作の重要性が最近やっとわかってきた。

傍から見て清潔というのも大切だけど、何より自分が気持ちいい。

一つ一つの所作を無駄なく丁寧に行うことで、仕事の精度も上がる。

「きれいな仕事」、自分にとって大きなテーマの一つになりそうだ。



今の部署には、男が先輩二人と自分、合わせて三人だけ。

後は女ばかり。

菓子パンやデニッシュは女の人が中心になって作ってるけど、フランスパンは男だけの仕事。


自分の中では、密かに「チームフランス」として勝手な連帯感を抱いている。

今以上に皆に愛されるフランスパンのために。

チームフランスはこれからも躍進する。

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この記事へのコメント

2012年05月04日 00:33
パンは、ヨーロッパの昔からの文化だから、難しいでしょうね。
イースト菌か、酵母菌を使う、発酵食品なんでしょう?
生き物なんだ。

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